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足場のよい白砂の海岸で、当ツアーのスタート地点。美しくカーブを描く入り江の奥は「あやめの浜」と呼ばれ、近辺は特に穏やかなので、他の場所が相当荒れていても漕ぐことができるゾーン。このエリアから眺める海に沈みゆく夕日はひときわ絶品だ。 |
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あやめの浜から続く小さい岬を超え、さらに霧崎という突き出た岬までの間の海岸線。山の断崖からそのまま海になだれ落ちる巨石、奇岩のオンパレードで、ワイルドなゾーンだ。例えば、ウミガメ岩(white Turtle rock)などが有名(その岩の裏側の隠れ家のような静水ゾーンは「癒しスポット」としても好評)。岩々の合間にふとシークレットビーチや洞窟が顔をのぞかせる。 |
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一応島とカウントされているが、海からズボっと突き出た2つの岩礁地帯で、上陸はできない(写真はすはら海岸から見た毛無島)。ここはウミウの営巣地、ウミネコの越冬地になっていて、彼らの大量のフンの中に含有される強い酸により植物が生えない、というのが名前の由来。しかし近づいてよく眺めると、断崖に小さな美しい花が咲いていたりして心をなごませる。周辺は浅瀬で、越冬後のチヌ(クロダイ)やマダイの産卵場にもなっている。 |
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湯浅湾の真ん中に浮かぶ、南北2つ並ぶ小島の総称。北は「ヨコカルモ」、南は「タテカルモ」とも呼ばれる。「ヨコカルモ」に上陸できる小さな浜があり、そこでお昼休憩することも多い。夏場はシュノーケリングもできる。また島の東端に階段がついていて、そこを歩いていくと島の端から端まで散策できる。最突端から眺める大海原の景色はスケール大きく、さぞ驚くことだろう。島周辺には大きな洞窟や隠れ家のような水路があり、まったくもって素晴らしいシーカヤックフィールドだ。鎌倉時代のアーティスティックな高僧、明恵(みょうえ)上人が愛し、島そのものにラブレターを送った島としても知られている。島頂上には彼の石像が鎮座し、その瞳は釈迦生誕の地、インドを見つめている。 |
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霧崎を回って北に行くと、弓なりになった入り江が出てくる。そこが小浜海岸だ。ここもお昼休憩として上陸することが多い場所。自然の造形が見事な美しいジャリ浜海岸だが、地元の人しか知らない穴場的存在である。北端には神秘的な洞窟があり、波の穏やかな時には奥までカヤックで入っていける。その洞窟の上の断崖に登り(案外イージー)、大きく見渡す紀伊水道の眺めは雄大で、しばし時間を忘れて見入ってしまう。キャンプにも最適な場所。 |
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湯浅湾の北側沿岸、有田川を隔てて半島状になった美しい海辺で、「エレガントに寂寥とした海岸線」という異名を取る。この海岸線は陸からは容易に近づくことができず、手付かずの自然が多く残っている。70〜100mほどの山から直角に断崖が崩れ落ち、巨岩群が見る者の遠近感を麻痺させるかのような圧倒的なリアルさで迫りくる。断崖の合間には所々砂浜海岸が点在し、プライベートビーチ的な感覚で上陸できる。北風の風裏にもなるので、晩秋〜冬場に強い。冬場の天気のよい日には太陽光線が海辺を優しく照らし、桃源郷のような色彩感覚と調べを醸しだす。 |
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湯浅湾の最北端に位置する岬。岬の先端部分は「船の墓場」とも「船を飲み込む龍の住処」とも言われる航海の難所だが、そのピンポイントを外せば比較的穏やかで、十分漕げる。小さい浜に上陸し、細い小道を歩いていけばやがて「宮崎の鼻」灯台にまでたどり着く。そこからの眺めは圧巻で、そのスケールの雄大さ、優美さ、ワイルド感がかっこよすぎて泣けてくる。秋〜春にかけて穏やかな時には、ほんの経験2、3回ほどの人でもここまで漕いでくることができる。通常はベテラン向きエリア。 |
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たとえばかるも島から南西を眺めると、目と鼻のような近距離に大きなクジラ型の島が見えるが、そいつが鷹島だ。しかしそう見えるのは標高が108mと結構高いためだが、実際漕ぐと距離があり、漕いでも漕いでもなかなか近づいてこないことでもよく知られている。島の南側には2ケ所の砂浜があり、そのうち西側の浜はキャンプにも適している。またこの島には縄文遺跡があり、いにしえの海洋民族はここを拠点として全国あちこちの遠方まで繰り出していったらしい。西広海岸からみた鷹島の夕暮れは、そんな航海のロマンティシズムを無性に掻き立てる。 |
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「ハエというのはプンプン飛び回るアレではなく南風のことを呼ぶ漁師言葉だ」とウンチク披露すると、みんなに賢そうに思われるかもしれない。この周辺は地形が変化に富んでいて、地質学の専門家筋には「湯浅湾のナバエ」と言うと知らない人はいないらしい。一方シーカヤッカーには、とても特徴的な洞窟があることでよく知られている。 |
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チビのかわいいカニがちょこちょこ歩き回る広大な干潟・西広海岸(ここはトイレ完備でキャンプに最も適した場所)。干潟という自然形態は全国的にとても希少なのだが、それがここには広範囲に残っている。干潮時の波形砂痕は独特で、まるで大海原と悠久のスケールの風を彷彿とされる。かなりの遠浅で、うねりが入った時にはカヤックサーフィンに適した波が立つ。 |
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干潮時のみ上陸できる浜が一ケ所だけあるが、あとは全て断崖に覆われた、神秘的な島。西側にはグリーンの海水が妖しく光る洞窟が点在し、イタリアの「青の洞窟」に対抗して、湯浅湾の「緑の洞窟」と呼んでいる。すはら海岸からも漕いで来れるが、近くの小引海水浴場から出艇すると、初心者でもより楽にアプローチできる。 |
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